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マイクロソフトの罠はあまねきため

うちの事務所では、Emailで外部にファイルを送る必要があるときは、PDFファイルにして送信するようにしている。PDFがプラットフォームを問わないということが大きな理由ではあるけれど、ぼくがそれを推進した一番の理由は、ヒラギノや小塚で美しくレイアウトした文書を、MS 明朝・ P明朝やらMS ゴシック、況やMS Pゴシック等で表示・印刷されるのが堪らなく嫌だったからである。

そして第二の理由は、WordやExcelのファイルをそのまま送信すれば、こちらのどんな情報が漏れるか、分かったものではないからである。この理由はどこに出しても恥ずかしくない真っ当なものではないか。

ところで、同僚Y氏が使っているパソコンからPDFファイルを送信すると、相手先が受け取れないことが何度かあったらしい。開けない、または添付ファイルそのものが付いていないと言われるのだという。
Y氏から考え得る原因を聞かれたときには、面倒だったので、相手がOutlook Expressだからじゃないかと答えた。OEのセキュリティを「高」にしておくと、添付ファイルが強制的に消去されることがあるようだからだ。OEを使っていながらセキュリティを高レヴェルにするというのも笑えない話だけれど、実際、OEを使っている会社は予想以上に多いのである。実務的対応としては最善のものであるということなのかもしれない。

さて昨日のこと、この忙しいのに、Y氏はPDFファイルの送信に失敗する理由を突き止めたくて、ぼくに協力を依頼してきた。
まず、ぼくのMacで彼のファイル添付Emailを受信してみる(Y氏の使用しているメーラーは他のパソコンすべてと同じくOutlookで、ぼくはApple Mailである)。
本文は間違いなく届くけれど、添付ファイルが「winmail.dat」という白紙アイコンのものになっていて開くことができない。おやおや。
a0035543_16211968.jpg試しに他のパソコンで受信してみると、本文も見られ、添付ファイルは何事もなく開ける。
ぼくのMacがおかしいのか? 少々ムキになって、その他のパソコンからぼくのアドレスへ同じファイルを添付してEmailを送ってみる。うん、ちゃんと開ける。Y氏が使っているものを除く、全部のパソコンから送信されたものが問題なく開けることが判明した。

そうなると原因は、Y氏のパソコンにあるはずだ。
しかしWindowsにそれほど詳しくないぼくは、どうやって解決方法を探せばいいか、見当がつかなかったのである。
今から考えれば「winmail.dat」をネットで検索してみればすぐに重大なヒントが得られたはずなのだけれど、まったく思い浮かばず、自力だけで解決しようとしたのである。いつもは何でもすぐネットで検索するのにね。

Windowsを再起動したり、Outlookを立ち上げ直したり、Ethernetケーブルを抜き差しすることまでしたりと、天晴れなほどに見当外れなことをしてみたが、解決の気配すら感じられない。困ったな、これじゃ仕事をしている暇がないではないか。
しかたなく、Apple Mailをこねくり回してみる。添付ファイルをMacの上で見ると、そのwinmail.datは17.2KBの容量になっている。む? 確か元のファイルはもっと小さかったはず…。調べてみると、8KBしかない。

分かった。なにかメールに余計なものが添付されている。それと混じって分離できなくなっているに違いない。
そういえば、OutlookはMicrosoftの製品だよ…、まずそれを疑ってみるべきであったのだ。Y氏のパソコンで、Outlookのメール形式を調べると、やはり、「Microsoft Outlook リッチ テキスト形式」になっている。これを「テキスト形式」にしたら問題など初めからなかったかのように、あっさりと送信に成功した。

なんでこんなところまで細かく罠を仕掛けておくかな、Microsoftよ。
OEでは、標準で「HTML形式」になっているせいで、やたらとあっちこっちから文字サイズの小さいEmailが送られてきたものだ。送信元を優しく柔らかく穏やかに諭したのでだいぶ減ったけれど、相手先に「変更の仕方が分からない。設定なんか触りたくない」と言われたらどうしようもない。でもまあ、HTMLなら普通どのメーラーでも読めるだろうし、こちらではテキスト化して読めるので、あきらめていた。こんどはリッチ テキストですか。
百歩譲って、勝手な規格を作るのはまあいい。Outlook同士だけで仲良くやり取りしてくれればいいんだ。でも、なんでそれを標準の設定にしておくかな、Microsoftよ。

そう、Outlookを導入したとき、最初にぼくが設定を見て回ったのだけれど、そのY氏だけが忙しくパソコンを使っていたので、後回しにしたまま忘れていたんだった。だから他のパソコンからは問題なく送れていたのだ。

今日になって、この文章を書くためにwinmail.datをネットで検索したら、ものの数秒で答えが出た。数年前にすでに問題になっていて、マイクロソフト サポート技術情報 -278061で公開されていた。時代に取り残されるというのは、悲しいことである。
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by clocken | 2004-09-29 16:26 | computer
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思考の空転するままに書くことができたら。


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