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PDF普及の野望の裏に

a0035543_21515718.jpg PDFは普及しているのかどうか。
 前にも書いたように、ぼくが仕事で送信するファイルは原則としてPDFである。取引先から、PDFはどうやったら作成できるのか、具体的にはどういう操作をするのか、といった質問が結構来るようになった。自分のところでも導入したいが、どうすればいいのか、という質問もある。
 なぜぼくに訊く。分かる範囲で答えてはいるが、「結局PDFってなんですか」などと禅問答のようなことを訊かれるのには困る。Portable Document Formatの略で…などということじゃなくて、聞きたいのはその実際的効用なんだろう。それだったら「一種のフォーマットです」と答えるしかない。「WordとかExcelとかのファイルがありますよね。あれと同じようにPDFっていう名前のファイルです。Adobe Readerがあれば読めます。相手に内容を変えられずに済むし、レイアウトが崩れないのでいいですよ」

 でもほんとうのことを言うと、ぼくはこうなることを期待してPDF普及に努めてきたのである。いくら口で利点を並べても、実際に使ってみないと分からないから、あえてAcrobat Professionalまで導入して、取引先に送り続けてきたのである。そしてメールにはもちろんAdobe Readerのダウンロード先を明記してきた。

 しかし、ぼくがPDFの普及に勤しむ(ちょっと大げさか)のは、それがとても素晴らしいフォーマットであるからではない。Wordをビジネスのデファクト・スタンダードの地位から引きずりおろしたいからである。
 普通ビジネスでファイル交換といえば、WordかExcelのファイルを指す(違法コピーなんかやっている人は無視)ので、ワード・プロセッサはWordを使うしかなかった。どんなソフトウェアを使って書類を作っても構わないが、最後はWordのフォーマットにするしかなかったのだ。逆に、Wordファイルを開くためにはWordもしくはその互換ソフトウェアを持っていなくてはならない。
 
 PDFが充分に普及して、それがファイル交換の主流となったとする。最終的にPDF書類を作れるのなら、元はどんなソフトウェアでも構わないことになる。EGWord、LightWayTextなどMacには素晴らしいワード・プロセッサがあるし、Windowsにも一太郎とかOASYSとか、素晴らしいかどうかは知らないけれど、あることはある。
 みんなが自分の使いやすいソフトウェアを使うようになれば、もっと読みやすい文書が増えるはずだ。それに、位置調整のためのスペースだらけの醜いファイルを見ないで済む。
 ああ、そういう日が早く来ないだろうか。
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by clocken | 2005-02-01 21:54 | computer
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思考の空転するままに書くことができたら。


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