mood|oblique

clocken.exblog.jp ブログトップ

受信料不払いが増えるのはいいけれど、着地点はどこにあるのか

 以前、「舌足らずなNHK不要論」というエントリを書いた。公共放送の意義は議論されていないのではないか、NHKには不要な番組が多すぎる、という趣旨のものだった。
 読み返してみても、今でも(と言っても書いてから2か月しか経っていないのだけれど)その考えは基本的には変わらない。自分の文章の構成力のなさに呆れかえるくらいだ。

 asahi.comに先ほど「NHK受信料不払い、117万1千件 歯止めかからず」という記事が掲載された。
 不払い件数は、1月末時点で39万7000件、3月末で74万7000件、5月末で97万件と増え続けてきた。今回も20万件増えており、依然、歯止めがかからない状況が続いている。

 一時の盛り上がりほどではないにせよ、相変わらず不払いは増えている。次から次へと判明する不祥事(→「職員の懲戒処分について」等を参照)に、我慢を重ねてきた人たちもさすがに失望したのだろう。それでも、依然9割以上の契約者がきちんと受信料を払っているわけだから、「日本人のモラルの高さ」は疑いようがない。NHK不要論など変わり者の戯れ言に過ぎないことがよく分かる。
 この厳粛なる事実の前では、「NHKは公共放送であり、必要」という前提を受け入れるしかないだろう。

 ところで、asahi.comの記事では不払いの理由についても触れている。
 現在、不払いの理由として、一連の不祥事とともに「支払わない人がいるという不公平感」「料金体系への疑問」をあげる視聴者も多いという。

 支払わない人がいるから払わないとというのは不払いの理由になるのだろうか。自ら便乗不払いと認めているわけで、これはこれで潔い主張ではあるけれど、裏を返せばみんな払うなら払うということであり、まったく主体性のないことである。こんなことでは結局「政治的決着」になってしまうのではないかと不安になる。

 さて、NHKは「『深刻な状況は変わらない』と分析している(asahi.com記事)」らしいが、金額的にはどのくらい深刻なのだろうか。
 収支予算を見ると2005年の受信料の減収は72億円にも及ぶが、役員報酬・職員給与を28億円削減し、効率的な業務運営による経費削減によって185億円を浮かすので、ゆうゆう穴埋めできるらしい。
 設備投資や増加する番組制作費のことを考えれば、穴埋めできればいいというものでもないだろうけれど、今までさんざん無駄金を使ってきた結果がこの受信料減収なのだから、そのツケは払わないとね。
 不祥事などやりたくてもできない現場の職員の給与まで減らされるのでなければいいけれど。

 なんだか雑感ばかりになってしまったけれど、まあ、いつものことである。ぼくに論理的な意見を求めても無駄なことは誰でも知っている。

 * * *
 NHKオンラインに「受信料の支払い拒否・保留の7月末の状況について」が掲載されていた。「支払いを再開いただく方も、4月−5月は0.9万件、6月−7月は2.1万件にのぼるなど、回復の兆しも見えてきています」とあるけれど、“何が”回復したのだと言いたいのだろう。
[PR]
by clocken | 2005-08-02 22:58 | archives
line

思考の空転するままに書くことができたら。


by clocken
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31