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君はほんとうは良い人なんですが、悪人のようなふりをしていますね

 読み飛ばした誰かのブログに「偽善者ぶる」と書いてあって、おやおやと思った。その言葉の意味が分からない。
 偽善者というのは見かけを善人らしくすることである。極端な言い方をすれば、悪人が善人の振りをしていることだ。だから、さらにその「振り」をするというのは「うわべを善人らしく見せかけているような様子をする」ということになる。
 悪人が善良そうに擬装している状態に見せかける……つまり、見た目のことを言うと、

 悪人→〈偽善〉→善人→〈ふり〉→悪人

 ということになり、現在は悪人に見えるわけである。良いことをしているように見せかけていますけれど、悪意がバレバレになるように行動していますね、というわけである。とても複雑なことだ。具体的な事柄がなかなか思い浮かばない。

 募金をすごく偉そうにする、とか。
 いや、それではただの嫌な奴である。「偽善者ぶる」などというなんだかハイソサエティな匂いのする行動ではない。
 酔って動けなくなっている女性の介抱をするふりをして襲いかかる、とか。
 いや、これは純粋に偽善者だ。偽善者ぶっているわけではない。さらにもう一段、高みを目指さないと偽善者ぶることはできないようだ。

「俺なんかに家まで送らせたら、君を襲っちゃうかもしれないよ?」などと言いつつ親切に介抱し、きちんと家まで送っていきながら、こっそり窓の鍵を開けておき、いったん外に出てからもう一度窓から侵入する、とか。
 うわー、まずい。妄想じゃないか、これじゃ。
 でも、これはなんとなく「偽善者ぶる」に近づいたような気がする。この一連の出来事を見ていた第三者がいるとすれば、「お前、偽善者ぶるなよ!」と言っても意味が通る、かもしれない。
 いや、やっぱり単に手の込んだ偽善者だ。

 Googleで「偽善者ぶる」を検索すると、約614件の検索結果が出た。ざっと目を通してゆくと、
 「偽善者ぶるな」
 「報道がなにをいまさら偽善者ぶるのか」
 「偽善者ぶるわけではありませんが」
 などという用例があった。それぞれの記事を読んでみると、上で考察したような意味で使われているものはなさそうである。

 こんどは「善人ぶる」で検索してみると、約574件の結果。「偽善者ぶる」よりも人気がないようである。適当にクリックして開いてみると、「八木啓代Web Site」というサイトの中、Monologue 2005の12月26日 記にちょっといい文章を見つけた。
 偽善というのは、ダブル・スタンダードを他人に押しつけることであるというようなことを言ったのは、たしかノーム・チョムスキーだったと思います。要するに、自分がやるのは良いけれど、同じことを他人がやると批判する、これがダブル・スタンダード。

 全文を引用するわけにもいかないので、冒頭の部分のみ。ちょっとした雑感として書かれた短い文章だけれど、不思議と心に残る。ぼくにもこういう文章が書けたらいいのにな。

 結局「偽善者ぶる」の意味は分からずじまいとなってしまった。このエントリで何が書きたかったのかもよく分からない。
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by clocken | 2005-08-16 02:09 | archives
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思考の空転するままに書くことができたら。


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