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たまにはCSSを弄ってみる

最近全然更新していないけれど、Web Siteは、ID for WebLiFEで作っている。
おかげで、まったくと言っていいほど、HTMLにもCSSにも触れなくなった。
以前はGoLiveを使っていた。少し凝ったことをやろうと思えば嫌でも向き合わざるを得なかったから、適当には弄っていたのだ。

exciteブログはスキンさえ選べば、あとはエントリを書くだけだ。楽である。
しかし、どうも気に入ったスキンがない。デザインが悪いというわけではないのだけれど(一応家主だから)、外見が違ってもスタイルはみんな一緒なので、どれを選んでもあまり代わり映えがしない。

いちばん困るのは、文字が小さくて読みにくく、ずっと読んでいると目が痛くなってくることだ。
文句ばかり言っていてもしかたないので、分かる範囲でちょこっとCSSを弄ってみた。
なにしろぼくの浅薄な知識でやっていることなので、なにかがひどく間違っているような気もするのだけれど、ほら、なんとか表示されているから大丈夫。

本文の文字を少し大きくしただけでずいぶん読みやすくなった…ように思う。
あちこちを少しずつ変えてみたけれど、さて、効果はあるかな。またそのうち弄ってみるのだ。
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by clocken | 2004-09-30 21:01

マイクロソフトの罠はあまねきため

うちの事務所では、Emailで外部にファイルを送る必要があるときは、PDFファイルにして送信するようにしている。PDFがプラットフォームを問わないということが大きな理由ではあるけれど、ぼくがそれを推進した一番の理由は、ヒラギノや小塚で美しくレイアウトした文書を、MS 明朝・ P明朝やらMS ゴシック、況やMS Pゴシック等で表示・印刷されるのが堪らなく嫌だったからである。

そして第二の理由は、WordやExcelのファイルをそのまま送信すれば、こちらのどんな情報が漏れるか、分かったものではないからである。この理由はどこに出しても恥ずかしくない真っ当なものではないか。

ところで、同僚Y氏が使っているパソコンからPDFファイルを送信すると、相手先が受け取れないことが何度かあったらしい。開けない、または添付ファイルそのものが付いていないと言われるのだという。
Y氏から考え得る原因を聞かれたときには、面倒だったので、相手がOutlook Expressだからじゃないかと答えた。OEのセキュリティを「高」にしておくと、添付ファイルが強制的に消去されることがあるようだからだ。OEを使っていながらセキュリティを高レヴェルにするというのも笑えない話だけれど、実際、OEを使っている会社は予想以上に多いのである。実務的対応としては最善のものであるということなのかもしれない。

さて昨日のこと、この忙しいのに、Y氏はPDFファイルの送信に失敗する理由を突き止めたくて、ぼくに協力を依頼してきた。
まず、ぼくのMacで彼のファイル添付Emailを受信してみる(Y氏の使用しているメーラーは他のパソコンすべてと同じくOutlookで、ぼくはApple Mailである)。
本文は間違いなく届くけれど、添付ファイルが「winmail.dat」という白紙アイコンのものになっていて開くことができない。おやおや。
a0035543_16211968.jpg試しに他のパソコンで受信してみると、本文も見られ、添付ファイルは何事もなく開ける。
ぼくのMacがおかしいのか? 少々ムキになって、その他のパソコンからぼくのアドレスへ同じファイルを添付してEmailを送ってみる。うん、ちゃんと開ける。Y氏が使っているものを除く、全部のパソコンから送信されたものが問題なく開けることが判明した。

そうなると原因は、Y氏のパソコンにあるはずだ。
しかしWindowsにそれほど詳しくないぼくは、どうやって解決方法を探せばいいか、見当がつかなかったのである。
今から考えれば「winmail.dat」をネットで検索してみればすぐに重大なヒントが得られたはずなのだけれど、まったく思い浮かばず、自力だけで解決しようとしたのである。いつもは何でもすぐネットで検索するのにね。

Windowsを再起動したり、Outlookを立ち上げ直したり、Ethernetケーブルを抜き差しすることまでしたりと、天晴れなほどに見当外れなことをしてみたが、解決の気配すら感じられない。困ったな、これじゃ仕事をしている暇がないではないか。
しかたなく、Apple Mailをこねくり回してみる。添付ファイルをMacの上で見ると、そのwinmail.datは17.2KBの容量になっている。む? 確か元のファイルはもっと小さかったはず…。調べてみると、8KBしかない。

分かった。なにかメールに余計なものが添付されている。それと混じって分離できなくなっているに違いない。
そういえば、OutlookはMicrosoftの製品だよ…、まずそれを疑ってみるべきであったのだ。Y氏のパソコンで、Outlookのメール形式を調べると、やはり、「Microsoft Outlook リッチ テキスト形式」になっている。これを「テキスト形式」にしたら問題など初めからなかったかのように、あっさりと送信に成功した。

なんでこんなところまで細かく罠を仕掛けておくかな、Microsoftよ。
OEでは、標準で「HTML形式」になっているせいで、やたらとあっちこっちから文字サイズの小さいEmailが送られてきたものだ。送信元を優しく柔らかく穏やかに諭したのでだいぶ減ったけれど、相手先に「変更の仕方が分からない。設定なんか触りたくない」と言われたらどうしようもない。でもまあ、HTMLなら普通どのメーラーでも読めるだろうし、こちらではテキスト化して読めるので、あきらめていた。こんどはリッチ テキストですか。
百歩譲って、勝手な規格を作るのはまあいい。Outlook同士だけで仲良くやり取りしてくれればいいんだ。でも、なんでそれを標準の設定にしておくかな、Microsoftよ。

そう、Outlookを導入したとき、最初にぼくが設定を見て回ったのだけれど、そのY氏だけが忙しくパソコンを使っていたので、後回しにしたまま忘れていたんだった。だから他のパソコンからは問題なく送れていたのだ。

今日になって、この文章を書くためにwinmail.datをネットで検索したら、ものの数秒で答えが出た。数年前にすでに問題になっていて、マイクロソフト サポート技術情報 -278061で公開されていた。時代に取り残されるというのは、悲しいことである。
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by clocken | 2004-09-29 16:26 | computer

自分を罰する

吉野家の牛丼はいまや幻の味となってしまったが、C&Cの唐揚げカレー(中辛)とか、カップ焼きそばとか、たまに食いたくてしかたがない食い物というのが誰にでもあると思う。美味いと思っているわけではなくても、まあまあだと思うから食うわけだし、時と場合によっては素敵な食事になるかもしれない。

でも世の中には、ひどく不味くて、飲み込むことすら苦痛を伴うほどやり切れないのに、なぜか食うほかないものもある。いや、学校給食や結婚式の料理のように受け身の場合のことでなく、自分で店を選んで自分の金で食うことを言っているのだ。
ぼくはそれを“自分を罰するために食っている”と表現している。

まあ、これは半分冗談である。別に自分を罰するのが趣味だと言うわけではない。
だけど、食わずにはいられないのだから困ってしまうのである。

ここで話題にするのは、そういう店の一つのことである。
ぼくはその店と14年にも及ぶ付き合いがあるのに、未だ店名を覚えられないので、それは書かない。仮に「罰屋」としておく。
店はあまり広くはなく、カウンターが6席ほど、そして会議室の机のようなテーブルが3脚あるのみである。テーブルの上には基本調味料、すなわち醤油、胡椒、ウスター・ソースと、割り箸、冷水の入ったプラスティックのポット。それからスプーンとフォークが並べられたトレイ。
店の隅にはマンガ週刊誌の詰まった本棚。
店は私鉄の駅のすぐそばにあって、その立地のゆえか、客足が途絶えることはない。
いつ行っても、少なくとも2人や3人の先客がいて、うつろな目をしてマンガを読みながらスプーンを口に運んでいる。

まず勧めたいのはスタミナカレーである。
洋風牛丼とカレーを組み合わせたもので、かつて松屋にカレ・ギュウ(520円)というあの店ならではの価格設定とネーミングのメニューがあったが、あれと同じようなものだと思えばよい。可能であるなら、大盛を薦める。より罰し力が高まるからだ。

さて、この店の大盛は膨大な量である。マクドナルドのトレイいっぱいに乗るようなカレー皿を想像して欲しい。そこに、悔し紛れでいきなり飯を盛りつけてしまったというような勢いだ。
そしてこの大量の食物が、戦慄が走るほど不味いのである。食物の下水とでも呼ぶべきカレーを、何をどうすればこういう味にすることができるのか。恐るべき才能。

あなたは、それを食べることになるのだ。
もし洋風牛丼に助けを求めようとしたら、代わりに絶望を得ることになるだろう。腹背に敵を受けるとでも表現すべきだろうか。
ここに至って食うという言葉は意味を失い、あなたには咀嚼し嚥下するという行為と、支払いのみが残る。
水はあまり飲まないほうがいいだろう。舌を洗ってしまうし、腹が脹れて苦痛を増すだけだ。

しかし、口いっぱいに詰め込んで一気に飲み込み、速度で味をウヤムヤにするというやり方は感心しない。
自分を罰するというのは、単に自分を苛めることと同義ではない。自分に一定量の負荷を課し、一定の手順で黙々とこなしていくことにこそ、その意義がある。肉体を鍛えることと、ある意味では似ている。確実に一口分を口に運び、咀嚼し、嚥下する。これを初めから始め、終わりに至るまで突き進み、しかる後止めるのだ。科学だ。
なにを鍛えているのかを考えるのは後生の人に任せればいい。

ところで、同店にはカレーに焼きそばを組み合わせたメニューもある。それではなくスタミナカレーを最初に勧めたのは、ぼくの情けである。ぼくは血も涙もない人間というわけではないのだ。
もし、あなたがスタミナカレーを残さず食い、次回を自ら望むなら、あなた自身の選択によって焼きそばカレーを食えばいいのである。
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by clocken | 2004-09-29 05:16

1枚のリーフレットから

 ポストに投げ込まれていたあるソフトウェアのリーフレットから、もしかしたらぼくの人生が変わるかもしれない。

 株式会社ディベロップ東京(※)の「HANARAKAN 〜花羅漢〜」がそれである。
 利殖シミュレーションと銘打たれたこのソフトウェアは、競馬を投資の手段ととらえ、リスクを分散して安定した成果を出すプログラムだという。
 最大の鍵は、過去のレース・データ検証・解析により開発された「勝ち馬予想プラグラム」である。70%以上という驚異的な的中率。しかしこの開発元は、このプログラムにおいて勝ち馬予想の“「的中」は当たり前の「前提」であ”ると述べている。深い洞察と確かな自信を感じさせてくれる言葉ではないか。
 さらに、緻密に設計された利殖プログラム。これが投資のリスクを最小限に抑えて、長期的な利益を上げてくれるのだ。

 ほとんどすべてが自動化されたこのソフトウェアで、自分が決めなければいけないことはたった4つ。運用するための資金額、資金のうち投資に回す割合、1日の利益目標(回収率)、そして1か月の投資日数である。
 リーフレットではプランの一例として、運用資金を10万円、投資金額割合を1%、回収率を300%、1か月の投資日数を8日(毎週土日とした場合)とした場合の結果を載せている。驚くべきことに、10万円で始めた投資が、1年後には61万円になるというのだ。6倍以上である。天が黄金を降らす時にはマントのすそをひろげて受けよ(スペインのことわざ)ということか。

 やんぬるかな。好事魔多し。このソフトウェアはWindows専用であった。
 ぼくは頑固でひねくれもののMacユーザーである。Virtual PCはあるが、これではおそらく使えまい。CPUパワーの問題もあるし、どうやらハードウェア・プロテクタが必要であるようだ。なんということか。いまほど自分自身の頑固さやひねくれ加減を憎んだことはない。

 そこで考えた。このプログラムの利殖方法だけ真似ることはできないかと。
 リスク分散のために、投機に回す割合や利益目標を低めにし、それをきちんと守って(実はこれがいちばん難しいのであるが)、毎週土日に挑戦するのだ。ルールを破らなければ、理想に近づくことができるかもしれない。
 もちろん、勝ち馬が分からなければ、まったく意味がない。絵に描いた餅である。そのためにぼくはリーフレットを隅から隅まで繰り返し読んだ。その中にヒントが隠されているのを、ぼくは当然見逃さなかった。
・オッズ(配当率)は、多くの競馬ファンや専門家が予想し投票した結果から、(純粋に)割り出される
・低配当でも、高的中率を確信できるレースだけに投資
・膨大な過去データと最新のオッズ(配当率)データ等から買い目を自動的に分析・予想

 そう、鉄板(確実)な、一番人気の馬を買えば良いのだ!
 一番人気の馬が来るとは必ずしも言えないが(当然である)、すべてのレースに勝つ必要はないのである。利益目標さえクリアすればよい。万が一クリアできなくても、負けさえしなければ、結果が少々先に伸びるだけだ。

 次の問題は資金である。
 このソフトウェアの価格は約100万円だ(かなり高額なものではあるが、上に書いたような利回りを考えれば、すぐにペイできるだろう)。これを購入できない立場にあるぼくは、100万円でソフトウェアを買ったつもりで、投機の資金にすればよい。

 さて、投機に回す割合は、リーフレットにあるとおり1%とすべきだろうか。まあ、そうなのだろうが、士気高揚の意味も込めて、まずは少し欲張った5%としてみよう。これでもけして大きすぎるとは思えない。

 最後に、投機する日数だ。やはり週末にどんと行きたい。8日とする。

a0035543_0592242.jpg 上の条件でシミュレートしてみたのが、左の表である。
 作表にあたっては、リーフレット掲載の表を参考にした。

 驚くなかれ、1年後には、ぼくは1,156,880,000円を手にすることになる。
 さあ、マントを拡げよう。成功の秘訣は目的の一定不変なるにあり(スマイルズ)。

 念のために忠告しておくけれど、このエントリを読んだとしても、決して真似をしないように。ぼくのように想像上の資金力と、見せかけの忍耐力、そして架空の決断力をもった人間が実行しない限り、必ず破綻する。

 そう、それから些細な問題ではあるけれど、ぼくは競馬はやらないんだよなあ。

〈05.8.4追記〉※現在は扱っていないそうです。先方よりご指摘をいただいたので、リンクを削除しました。
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by clocken | 2004-09-24 02:34

謎のネコ

a0035543_451852.jpg2か月ほど前から、我が家に闖入するようになったネコ。
最初に入ってきたときにやたら鼻息が荒く、「ぶふーっ、ぶふーっ」と音を立てていたせいで、何となくブフという発音しにくい名前で呼ぶようになった。

この頃は3〜4日に1度くらいの割合で我が家に訪ねてくる。
隣の部屋の婆さんから飯をもらっているらしく、ぼくには飯をねだらない。開け放してある窓からすーっと入ってきて、玄関マットの上で毛繕いを始めるだけだ。
しばらくすると部屋の中をうろつき始め、押入に入りたいのかやたらと扉をつつき回す。
それに飽きると部屋の真ん中で毛繕いを始め、だいたい30分くらいいて、玄関から帰ってゆく。

ネコは嫌いじゃないので別に追っ払わないけれど、なんとも不思議なネコだ。我が家になんのためにやってくるのか見当もつかない。
別に構ってもらいたいというわけでもなさそうだし、水やミルクを勧めても飲まないし、一眠りしてゆくわけでもない。

思いあまって単刀直入に「お前は、何がしたいんだ?」と訊いてみたのだが、案の定「にゃー」と鳴かれただけであった。
ほんとうにネコの心は分からない。

まあまあ可愛い写真が撮れたのでよしとしよう。この前写真を撮ろうとしたときは、シャッターを押すタイミングで顔を動かされて、ろくな写真が撮れなかったのである。
関係ないけれど、フラッシュを焚くとネコの目って怖いよね。
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by clocken | 2004-09-21 04:51

1+1=2を証明せよ

唐突ですが、数学のジョーク。
「良く分かるように、もっと抽象的に話して下さい」

a0035543_4212482.jpg
数学といえば、少し前に話題になった本で『数の悪魔』(エンツェンスベルガー著、丘沢静也訳、晶文社)というのがある。
この本の217〜219ページにラッセル卿(バートランド・ラッセル。1872〜1970。享年97。長生きでしたね)が1+1=2を証明した、とさらっと書いてある。そしてその証明方法を記したものが示されている。


a0035543_42547.jpgいったいこれは何だ!?
どれが数字でどれが記号なのかすら分かりません。
肝心の本文においては「(ラッセル卿は1+1=2であることを知っていたが)もっときちんと知りたかった。で、こういうことになったわけだ」としか触れていない。まったく解読の手がかりなしである。
初めに読んだときからこれが気になってしかたなかったのだけれど、面倒だったので後回しにしている内に忘れてしまっていた。
ところが、突然また思い出して気になり始めたのである。このままでは眠れない。
やむなし、グーグルさんに訊いてみよう。というわけで、検索してみた。

いくつかのサイトを斜め読みし、ラッセル卿がその証明をアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドとの共著『Principia Mathematica』に記述していることが判明。しかしそれでは何も分かったことにならないので、さらに検索を続ける。
2ちゃんねるやTHE掲示板といった、掲示板がたくさん候補に挙がる。ざっと見てゆくと、1+1=2を証明できるか?という質問はさんざんされ尽くしていることが分かる。
しかし、ほとんどの掲示板がぐちゃぐちゃ。ある人がまとめていたのを少々借りると、こんな状態。
 1 当たり前じゃん、と言うだけの人
 2 日常のあれこれを持ち出してくる人
 3 1+1=2じゃなかったら…と、逆ギレする人
 4 定義次第でどうにでもなる、と言う人
 5 ペアノの公理、集合論等、数の公理的構成から定義されていると説明する人
 6 論理和等、1+1=2とならない例をあげつらう人
 7 哲学を持ち出す人
 8 田んぼの田とか古とかになる、と言う人
 9 荒らす人

まあ、掲示板だからしかたがないとも思うけれど、いまさら「田んぼの田」ねえ。うーん。
意外に多いのが、粘土1個と粘土1個を足すと粘土1個じゃないか、と主張する人(上記2の例ですね)。これも掲示板ではしかたがないのか。
きちんと説明しようとしている人もたくさんいるのだけれど、こうぐちゃぐちゃでは記号を目で追ってゆく気力も失せる。とりあえず有望そうな発言だけコピーして、気が向いたら調べてみることにする。
結局当初の目的は果たせなかったけれど、いままで敬遠していた「数学板」というものに多少親しみを感じました(皮肉)。
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by clocken | 2004-09-21 04:26

荒川区長が逮捕された。それから?

区庁舎の管理業務契約をめぐる収賄容疑で、東京都荒川区長藤沢志水容疑者が逮捕され、贈賄容疑で新光ビルシステム株式会社(なぜか会社情報のファイルがなくなっている)代表取締役・社長の石崎克博容疑者が逮捕された。
区長は容疑を否認しているが、石崎容疑者は容疑を認めているという。
また、区長は同時期に新光ビルシステム株式会社が請け負った「荒川総合スポーツセンター」の管理業務契約について便宜を図った疑いももたれている。
今年5月には、区立公園の健康器具設置工事に関連して、やはり収賄容疑で当時助役であった髙橋祥三被告(現在公判中)が逮捕されている。このとき区長は記者会見で謝罪し、自身の給料の半分を3か月返上、調査委員会を設置した。

荒川区としてはどういう対応をしているのかと思って、荒川区 Official Web Siteを覗いてみた。
「荒川区長の逮捕について」というトピックがある。大して長くないので全文引用する。

荒川区長の逮捕について

 5月の助役逮捕に続いて、今度は区長が逮捕、という知らせを聞いて、本当に驚いています。
 信じられない、というのが今の率直な気持ちです。
 ご心配をおかけし、心からおわび申し上げます。
 
 現時点では、区長が逮捕されたという以上の情報はないので、私たちも情報収集に努めているところです。
 事件の詳細などについては、分かり次第、区民の皆さまへお知らせしていくつもりです。
 また、捜査についても、区として全面的に協力していきたいと考えております。

 9月19日 荒川区総務部長 三嶋 重信


堅苦しいお役所ことばでなく、正直な自分の言葉で書いてあるのには好感が持てる。
でもね、いい大人の書く文章ではないよねえ。

「本当に驚いています。信じられない、というのが今の率直な気持ちです」って、コンクールで銀賞を取った中学生じゃないんですから。たぶん区民はもっと驚いているんですよ。

サイトには、助役の逮捕を受けて設置された調査検討委員会の中間報告(工事等の契約に関する調査検討委員会の中間報告について)が6月29日付けで掲載されているのだが、ここには「背景には強い助役の指示に従わざるを得なかったという事実が関係職員からの調査で明らかになった」(6月28日付調査部会中間報告p4)という箇所がある。また、8月20日掲載の区長からの要求に係る監査結果報告書には「随意契約の理由・根拠が薄弱である」という点において「契約事務の不備があった」という指摘がある(p3)。

荒川総合スポーツセンターの管理業務は、従来随意契約で別の業者が請け負っていたものを、区長が02年に就任後、契約の形が変更になって新光ビルシステムが請け負ったとのこと。
今回逮捕された容疑とは案件が違うとはいえ、調査検討委員会が指摘したことと同様の事実がなかったかを疑うべきだったのではないか。
もちろん、これは後知恵である。
総務部長は、委員会を設置した区長が、まさか自ら収賄していたかもしれないとは思わなかったのかもしれない。8月にはオリンピックもあったし、疑う暇がなかったのかもしれない。
それにしても、「信じられない」という発言はあまりにも無邪気過ぎはしないか?

ちなみに、東京二十三区の現職区長が収賄容疑で逮捕されたのは、1955年の当時の品川区長以来約50年ぶりらしい。証明書の類はどうなるんでしょうねえ。
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by clocken | 2004-09-20 02:28

ぼくの人生をダメにする女性

ふと見つけた「運命の人の顔はこれだ!!」というサイト。顔相心理学に基づくシミュレーションという謳い文句である。
人生最良のパートナー(異性)、人生最悪の敵(同性)、そして人生をダメにする奴(異性)の顔を見せてくれる。

a0035543_2125236.jpgぼくの人生をダメにする女性はこんな顔らしい。
…あまり美しいとは言えない。せっかくダメにするのなら、もう少し手直しして欲しいというか、もうちょっとなんとかならないものか。
しかし、この女性は、ぼくの心の弱みに付け込み、すべてを吸い尽くし、ぼくの人生を滅茶苦茶に狂わせるらしい。
女性に滅茶苦茶に狂わされる人生。ちょっと憧れないでもないですね。


彼女と関わると、ぼくはこういう目に遭うらしいのである。
始めは繊細なやさしさばかりが目につきます。しかしあなたが気を使っているうちに主導権は相手側に移って行きます。突然、ムラ気が起こり乱暴な面を見せた時にあなたが逆らえなくなっている場合、完全に相手のペースにはまり身動きとれないのです。乱暴に扱われることを情熱と受け取らないで。(原文ママ)

日本語が少々変なのが気になるけれど、まあおよそ言いたいことは分かる。

おしとやかな彼女にぼくはベタ惚れする。そのうち彼女は本性を剥き出しにして暴言を吐き、稼ぎの少なさを責め、小遣いを削り、家事をしなくなる。ときどき殴る。皿を投げる。そしてぼくは家に居場所をなくし、最新のOSが動作しないMacをこそこそと使うのだ。

うん? なんだかどこかで読んだような境遇だなあ。

前言撤回。女性に滅茶苦茶に狂わされる人生は、ぼくのような凡夫には過ぎた夢です。
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by clocken | 2004-09-19 21:09

CCCDが廃止の方向へ進みはじめた

エイベックスはCCCDの採用を商品ごとに決定することにし、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)はレーベルゲートCDを全廃することを検討し始めたとの記事。
MSN-Mainichi INTERACTIVE

a0035543_15295776.gifはっきり言ってエイベックスやSMEが出している楽曲なんて興味がないけれど、あの醜悪なマークのついたケースが店頭から減るかもしれないというだけでも嬉しい。

エイベックスやSMEが自らの権益を守るために姑息な手段を使うこと自体を簡単に否定することはできない。レコード会社は良質な音楽を提供することを目的としているわけではなく、楽曲をできるだけたくさん販売して利益を上げるのが仕事だから。
違法コピーするバカが減ったり、iPodユーザーが増えたりしたことで状況が変わってきたからそれに対応する、というのは企業としてまっとうな考えである。

しかし、ここからアルバムを出している演奏屋はどうだろう? 自分の演奏した楽曲がデータを改変され、音質を落とされて販売されることに、何も声を上げなかった。

漫画を例に取ったら分かりやすいかもしれない。コピー防止のために紙の全面に住民票や印鑑登録証明書のような地紋を入れ、あちこちにすかし状の絵を入れたとする。もちろん絵も台詞も見にくくなり、コピーを取れば真っ黒になってしまう。こんなことをされて黙っている漫画家がいたら、信用できますか?

レコード会社の金がなければアルバムは作れない。ほとんどのアーティストはそうだろう。しかし、「だからレコード会社の決定には絶対逆らえない」というのは、アーティストの言うことではないんじゃないか。そんなのただの演奏屋だ。

CCCDが廃止の方向へ進んでいるときに、蒸し返しのような議論をしてもしょうがない。
でもエイベックスやSMEからアルバムを出している演奏屋は、音楽家としてのプライドがどんなものかをはからずも露呈してしまったことは覚えておいたほうがいいと思うよ。
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by clocken | 2004-09-18 15:30 | music

石油、石炭、天然ガスは生物起源ではない

という説があるらしい。

a0035543_22204210.jpg
『トンデモ科学の見破りかた』(ロバート・アーリック著、垂水雄二・阪本芳久共訳、草思社)から。
この本は「トンデモない考え(crazy ideas)」を9つ紹介し、その妥当性を検証している。
(どうでもいいけれど、もう少しマシな日本語タイトルは思いつかなかったのか。)

不勉強で、こういう考えがあること自体知らなかった。
断っておくが、もちろんまだ証明されていないし、この本でも「トンデモ度ゼロ(そうであってもおかしくない)」、真実かもしれないがそうでないかもしれないという評価である。ほとんどの地質学者は非難したり無視したりしているらしい。

コーネル大学天文学教授であったトマス・ゴールドの説だそうだ。この人はいくつもの珍奇な考えを提唱した実績があり、そのなかには専門家から拒絶されたものの、のちに正しいことが明らかになったものがいくつか(聴覚理論、パルサーの性質、地軸の回転理論など)あるとのこと。

さてこの本には、ゴールドの著書と論文を元にして、石油が生物起源だとすると説明できない事実というのが挙げられている(以下は要約)。

1 石油は生物起源説にそぐわない化学成分を含んでいる。生物学的につくられた油よりもむしろ合成油に見られる炭素ー水素異性体のセットを含んでいる。実際、自然界と同様の条件では、植物性物質から石油と科学的に同じ性質をもつ油を人工的に合成することはできない。

2 石油の供給源である堆積物に化石が見られない場合が多い。生物起源であれば、その供給源には化石が豊富にあるのではないか。

3 深部の石油には生物の痕跡がない。非常に深いところから得られた石油は、光学活性(生物起源である証拠の一つとみなされているもの)を示さず、生物由来の分子が分解した痕跡をもたない。

4 石油には地域による化学的特性がある。石油の起源が各地域の堆積物にあるのなら、堆積物の年代に大きな差があるのに、なぜ共通する特性が生じたのか。


本には15の事実が挙げられているが、きりがないのでこの辺でやめる。
ゴールドの考えでは、石油は地球に存在する構成成分の一部であり、それがしみ出してきたものである、ということだ。

いままで石油が生物起源であることを疑ったことはなかったから、結構な衝撃であった。びっくりだね。
確か『ドラえもん』の中で、海底を探検するのび太に対して、ドラえもんが「石油はプランクトンの死骸が堆積してできると言われている」と説明するシーンがあった。22世紀でも両説は対立しているのかしらん。

(本の中では原油、炭化水素などと書かれている箇所について、文章を要約する都合上、用語を石油に統一しています。また、要約した文章中に科学的な誤りが含まれていたら、それはきっとぼくのせいです)
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by clocken | 2004-09-16 22:31
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思考の空転するままに書くことができたら。


by clocken
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