mood|oblique

clocken.exblog.jp ブログトップ

<   2004年 10月 ( 10 )   > この月の画像一覧

iMacが来たらやらなくてはならない儀式

 iMac G5を使い始めて2週間近くになるのに、まだ自慢していなかったので、それをレポート。

a0035543_2395075.jpg まず、開ける前の箱。
 大きさとしては57cm(高さ) × 60cm(幅) × 24cm(奥行)といったところで、これだけ大きなものが入っていると考えるとかなり小さい。なにしろMac自体のサイズが下のとおりである。本体より一回り大きい、という程度だ。初めてMacを買ったのは1995年だったのだけれど、その時は本体が小さい割にひどく箱が大きくて、持って帰って来るときに泣きたくなったほどだった。

サイズ/重量(20インチモデル)
 ・高さ :47.2cm
 ・幅  :49.3cm
 ・奥行き:18.9cm




a0035543_2412922.jpg 箱を開けたところ。真ん中にあるのがマニュアル、左側が電源ケーブル、右側がワイアレスのマウス。マニュアルの右側にある電池は、マウスとキーボードに入れるもの。ちなみに奥にある、がんばれ!!ロボコンのロボワルの歯(どういった説明なのだ?)のように見えるものは、縦になったキーボードである。
(ロボワルってどんなのだっけ? とお思いの方、丁寧なキャラクター解説のページを見つけましたよ→「ロビンとロビーナの・・・」


a0035543_242274.jpg それらを取り出した後、本体はこのように入っている。写真だと小さく感じるけれど、なかなか大きいのだ。発泡スチロールがかなりしっかりと本体を捕まえていて、揺らしても全然がたがたしない。


a0035543_245913.jpg 本体がようやく出てきた。白いです。
 実物を見ると、コンピュータというより、液晶TVといったほうが似つかわしい印象。ちなみに、上で奥行きは18.9cmと書いてあるけれど、本体自体の厚みは5cmくらいしかない。


a0035543_246584.jpg さて、ここまでは箱あけの「儀式」だったわけであるが、ほんとうに書きたかったのはここから。
 iMac G5を注文したとき、環境を移行するのが面倒だなあと思っていたのだけれど、実はとても簡単な環境移行の方法が用意されていたのが分かった。

 電源を入れると、各国語で「ようこそ」の画面が現れ、その後セットアップに移る。そのとき、データを旧Macから移行する方法を選ぶと、旧Macと新MacをFireWireケーブルで接続するよう促される。


a0035543_2471561.jpg 旧Macをターゲット・ディスク・モードで起動すると、あとは「次へ」ボタンを押すだけ。右側が前に使っていたiMac FlatPanel。ターゲット・ディスク・モードで起動している。左側がiMac G5。


a0035543_248957.jpg 転送中の画面。
 その間にサーバにすることにしたG4 CubeのOSを入れ直し、一方でiMac G5の置き場所を作る。机が小さいので、シェルフを机の奥に置いて、この上に載せることにする。こんどはiMac G5が載るような机を買ってこなくてはならない。
 そうしている間にも転送はちゃくちゃくと進み、データは21GBほどあったが、ほんの1時間弱くらいで完了。


a0035543_2491475.jpg で、3Dマリンアクアリウム動作中。まったく何のインストール作業もなしで、使い込んだ昨日までの環境が移行される。驚きである。すごいぞApple。

 まあ実際には、CDが認証キーになっているソフトウェアなどで認証する手間はあった。例のOfficeなんかは、なぜか試用版に化けていたので、一応インストールし直したし。これはOffice側の問題かもしれない。

 Officeや、Photoshop、Illustratorといった大きなものはインストールし直すのが却って楽なのだが、ちょこちょこと入れてあったオンライン・ソフトウェアの類を「あれ? これはインストールしてたっけ? 使ってたっけ?」と迷いながら選ぶのは気の遠くなる作業なのだ。まあ、そういうのが新しいコンピュータを買う楽しみだよ、という考え方もあるけれどね。
[PR]
by clocken | 2004-10-28 02:58 | computer

喰いタンはなしだぜ(意味も分からずに)

 まあじゃん。
 実はぼくは麻雀をやったことがない。正確にいえば、社員旅行をしたときに、数回だけ教わったことがある程度だ。
 昔親戚の家でポンジャンならやったけれど、ある人に言わせると、ポンジャンと麻雀はキャバクラとテレクラくらい違うそうだ。そう言われても違いが全然分からないが、なんだかすごく違うんだという迫力のある表現ではある。
 ぼくはゴルフをやらない(打ちっ放しくらいは行ったことがある)し、スポーツ観戦にもまったく興味がない(やるのは好きだ)ので、社会人として会話にどうにも困ることがある。別に社会人がみんな麻雀かゴルフかスポーツの話しかしない、というわけではないのだけれど、仕事をしていると、あまり共通の話題がない人間が数時間も行動を共にしなければならないことも往々にしてある。そういうときに、上に挙げた話題は比較的無難なものとして重宝されている、ような気がする。

 特に年齢に差があると、うかつに「『電車男』の価格が間違っているみたいですねえ」などという話題を出すわけにもいかない。「なんと、Mac OS Xにも『SH/Renepo』というワームが見つかったんです」という話題もあまりよろしくない。「あの案内してくれた女性、可愛かったですねえ」などと言うのも、時と場合によっては非常にまずい。あと無難な話題といえば天気の話とかいやあ今年もあと2か月しかないですねえとかいうものしか残っていないのである。

 そういうわけで、麻雀を覚えようか、と思ったわけだ。
 ゴルフはなんとなく始めるには敷居が高いし、スポーツ観戦に興味を持つよう自分を説得するのは難事業である。
 そうすると、残るは麻雀しかない。これなら本でも買って地道に覚えていけば、ある日友人や同僚を驚愕させられる。一躍ヒーローだ。
 まずはコンピュータのゲームを買ってみよう。

a0035543_2304153.jpg・・・・以上のことは2年ほど前に思ったことであった。
 今日、仕事で有楽町の近くまで行ったので、プリンタのインクを買おうと思ってSofmapを覗いたらアジェンダの「Mahjong」というソフトウェアが売っていた。おお、牌がMac OS XのDockのようににゅうっと大きくなる。牌を捨てると風が巻き起こる。素晴らしくくだらない。買おう、というわけで麻雀ゲームをようやく手に入れることができた。
 そのうち仕事が暇になったらゲームのレポートでもしてみようかと思う。「牌が大きくなるのが面白いと思いました」とかね。

 なんと言っても、「テンパイして、ウーソーを切って、チーソーとキュウソー残して、カンチャンのパーソー待ち」などと言われ「?」となるのが悔しかったからね、これでぼくも「喰いタンはなしだぜ」とか大威張りで言えるようになるわけである。
[PR]
by clocken | 2004-10-26 23:12

最近のコンピュータ関係のトラブルを2つ挙げよ

と言われれば、まずはExcel 2004 for Macを終了するときに、
非表示モジュール AutoExec 内でコンパイル エラーが発生しました

というエラー・メッセージが出るようになってしまったことを挙げたい。
早速Microsoftのサポートオンラインで検索したところ、次の条件を満たす場合にこのエラーが発生するという。
 ・Excel 2004 のバージョンが SP1(Version 11.1)である
 ・Adobe Acrobat 6.0(Version 6.0.2)がインストールされている
ヴァージョンが細かく指定されていると、なんだか限定された症状のように思えてしまうけれど、これは両方とも最新版である。Mac OS Xユーザーは新しいもの好きだから、ExcelとAcrobatの両方をインストールしている人はほとんどこの症状が起きているんじゃないかな。

Microsoftで調査中というが、まだ問題が認識されたばかりだから、しばらくはどうにもならないだろう。
とりあえずAdobe Acrobatのアドインを捨てれば症状は治まるのだけれど、Acrobat Professional を起動すると削除されたプラグインやアドインがぬかりなく補充されるのであった。

よって未解決。

次は、職場のNECのパソコンで、Windows XP SP2にアップデートしたときのエラー・メッセージ。
ReadSctService.exeはエラーが発生し閉じられる必要がありました

なんか変な文章。
いつも思うのだけれど、コンピュータが出すメッセージって、主体がバラバラではないかと。最近のコンピュータはかなりインテリジェントなのだから、自分(たとえばWindows)が主体になればいいんじゃないか? 普通に「(私は)ReadSctService.exeを開けなかったので、終了させました」と書けばいいのに。
その点Macもシステム終了するときに「コンピュータを今すぐ終了してもよろしいですか?」と、何かよそよそしい。通訳や家来(「よい、直答を許す」とかね)が間に入っているような距離感を感じる。“コンピュータを”の語がなければ、アルバイトが早く帰りたいって言っているみたいでいいのにね。

おっと、かなり話がそれた。
ReadSctServiceというのを物知りなGoogleさんに訊いてみると、さすが、0.27秒で答えが返ってきた。
NECのパソコンにインストールされている使用開始日表示ユーティリティがSP2に対応していないことが原因だという。
とっくにSP2対応のものが配布されているので、これを使い続けたい人(?)はそれをインストールすればいいのである。

このユーティリティは、製品の使用開始日を確認するためにインストールされているらしいのであるが、削除することはできない。NECのサイト121ware.comによれば、
使用開始日の日付けは、何に(何の為)につかうのですか

 製品の使用開始日をお客様に確認して頂く際に使用します。   
 また、故障発生時、何日位お使いいただいて故障したのか等、次の新商品開発のための貴重な信頼性品質のデータとして活用します。

これって立派なスパイウェアではないか?
というわけで、ELECTRIC DOC.のe-doc.さんの助言に従い、管理ツールで無効にした。

解決。
[PR]
by clocken | 2004-10-22 23:39 | computer

1.5畳の秘密基地を設営することについて

a0035543_4315016.jpg秘密基地・・・・・・甘美な響きがある。
従兄弟の家が山の中にあって、FRPか何かでできた巨大な水槽がなぜかごろごろ転がっていた。それをひっくり返してひどく目立つ秘密基地を作ったことを思い出す。家の中から缶詰や乾物を持ち出しては、妙に湿った、饐えたような匂いのする基地の中で食べたんだった。

その、男の子なら誰でもきっと憧れる秘密基地を、なぜかYAMAHAが発売するという。
YAMAHA『マイルーム』
左の画像は、その「使用想定シーン(カットモデル)」だそうです。

楽器用の遮音室である「アビテックス」というシリーズの、いわば書斎ヴァージョンである。広さは1.5畳というから、中は寝転がるのがやっとという感じだね。部屋の片隅にこれを設置して、好きな音楽を大音量で鳴らすとか、カラオケの練習をするとか、ゲーム三昧するとか、エッチなサイトを見まくったりとかするわけである。
狭い家の中で自分だけの部屋を持つのはかなり難しいけれど、これがあれば「大人のひきこもり」も可能なのだ。特に最後の例には心惹かれる。

この製品を「秘密基地」と表現したのはMYCOM PC WEBの記事「自宅につくる1.5畳の"秘密基地" - ヤマハが発表」である。しかし、これは“秘密基地”というより“退避所”といった方が現状にふさわしいような気もする。どちらにせよ、自分のしたいことを(広さに制限はあるとはいえ)気兼ねなくできるというのは素晴らしい。

でも、そういったことに憧れる多くの成人男性にとって大きな問題となるのは、おそらく彼が趣味に没頭することに対する家族の理解ではなかろうか。狭い家の中でわざわざ狭苦しい仕切りを作り、その中で自分の世界に没頭することを許してくれるとは思えない。いや、別にこの製品を否定するつもりはないのだけれど、なんかひどく寂しい気持ちになったものだから。
[PR]
by clocken | 2004-10-20 04:39

Googleはなんでも知っている

a0035543_2145745.jpg
「GoogleでPC内を検索、『Google Desktop Search』をベータ公開」 MYCOM PC WEB

当然ながらWindowsのみが対象で、現在のところ英語版だけである。
「Google Desktop Search」をインストールすると、タスクトレイにアイコンが追加され、すぐにパソコン内のファイルをインデックス化する。
アイコンをクリックするとブラウザが起動して検索画面が表示されるので、検索語を入力して「Search Desktop」のボタンをクリックすると、デスクトップ検索が行われるのだそうだ。

いまのところ検索できるのはMicrosoft Word、Excel、PowerPoint、TEXTファイルなどのファイルと、OutlookやOutlook Expressで受け取ったEmail、それからInternet Explorerの履歴、AOL Instant Messengerのログなど。
一般に仕事で使いそうなファイルは網羅されている。

Macには標準でファイルをインデックス化する機能が存在するし、ウィンドウのツールバーに検索語を入れればすぐに検索してくれるので、Googleにやってもらうほどのこともない。それでもデスクトップの検索結果をWebでの結果と統合できる(具体的にはよく分からないけれど)なんていうのは、なかなか便利そうだ。
しかし、なんというか、自分のコンピュータの中身までGoogleに調べてもらうというのは、不安である。
[PR]
by clocken | 2004-10-18 02:17 | computer

iMac G5と、ささやかな公私混同

a0035543_22124758.jpgそういえば、ようやくiMac G5(20inchモニタ)が届いた。
10月12日のことで、実はもう2日も経っているのであるけれど。
無感動な書きぶりであるのは、いまのところ、邪魔な大きい荷物でしかないから。昔に較べればものすごく箱は小さくなったが、本体自体が大きいから、やっぱりそれなりに大きい。通り抜けに不便だ。


早く使ってみたいのはやまやまだけれど、
  1. 今のメイン・マシン、iMac FlatPanelの載っているテーブルをばらす
  2. 部屋を模様替えして、とりあえず机の上にG5を置く
  3. G5の動作確認をして、必要ならOSを再インストールする
  4. FPの環境をG5へ移行する
  5. FPのデータを消去し、OSを再インストールする
  6, Ethernet、AirMacの再設定をする
  7. おつかれさまでした
というのを夜中の2時から始めるわけにもいかない。
そういえば、事務所に先週届いたぼく専用のシェルフも梱包を解いていないのだ。いま開けたらきっと大変なことになってしまう。なにしろ机の上も下もすごいことになっている。

今日、まさに今日が仕事のピークなのですよ。はい、ここに投稿している場合ではないことはよく分かっています。

でも、でもである。明日最後の仕上げをしてしまえば、今の仕事が一段落する。その仕上げは、例の(どの?)同僚の女の子と同行するのだ。う、うれしい。
ほんとは同行させる必要なんかまったくないのだけれど、ぼくの個人的趣味で連れ出すのである。公私混同というやつだ。
仕事がらみとはいえ、ほぼ一日中一緒だから、デートみたいなものだ。あくまでも“みたいなもの”でしかないけれど、今はそれでもいい。
なんとささやかな公私混同であろうか。生きていればときにはいいことがあるのだと思って、仕事にますます精を出すわけであるから、これはむしろ公私混同のあるべき姿だと言っても、たぶん言い過ぎではない。

そう、その喜びをとりあえず表現したくて、ここに投稿しているのである。iMac G5は話の枕にすらなっていないのであった。
これを読まされた人は大変お気の毒でした。申し訳ない。
[PR]
by clocken | 2004-10-14 22:34

改変されたドラえもん

ドラえもん……に似たキャラクターを以前に紹介したのだけれど、またなんだか妙なキャラクターを見つけてしまった。

a0035543_4331961.jpg
面白かったりちょっと問題があったりする写真やVideoを集めているpya!というサイトで紹介されていた、「青いネコ型ロボット」(情報;桃子様)がそれである。
誰? というか、かなりぎりぎりだね、これも。
そのぎりぎりさに感じて、偽ドラSP2と名づけよう。この危険度を考慮するとSP2という名がふさわしい。安直なネーミングだという批判は甘んじて受ける。

秒針の軸が赤なんだから、それを鼻に見立ててデザインしても良かったのではないか。眼が文字盤にはみ出すのは、時計製作者として許せなかったのかもしれないが、眼の上半分をモールドにして、下半分を文字盤に描くという手だってあったはずだ。
まあ、そうするとドラえもんそのものになってしまい、別の問題が発生するわけではあるが。
文字盤のところが全部口だ口なんだと自分に言い聞かせてこれを見ると、小さい眼の間に小さい鼻がぽちっとついているところなんか、なかなか可愛いと言えないこともないと思わないでもないが連休が終わってしまいましたね。ぼくは連休中もずっと仕事でしたが。


さて、話を少しだけ変える。
これは目覚まし時計であろう。人中(鼻の下の溝)のように見えるのが、たぶん設定用の針なのだ。そうに違いない。そうだとすると、この写真においてセットされた時間は12時ということになる。
世間の多くの人は6時とか7時とか、その間くらいにセットするのではないか。これでは正しい偽ドラSP2の姿を伝えているとは言えない。
a0035543_4361695.jpgでは、この設定用の針を7時の位置までこりこりと回してみよう。(画像をクリックすれば、少し大きいものが見られますよ)



・・・・・・。
・・・・・・。
偽ドラSP2の紹介でした。
[PR]
by clocken | 2004-10-12 04:48

石臼を碾くことについて

ひさしぶりに「ものみの塔」が届いた。
ご存じのとおり、エホバの証人の機関誌である。ここ半年くらい音沙汰がなかったのだけれど、忘れられていたわけじゃなかったのだ。よかった。
ぼくは文章を読むのが好きだから、キリスト教であろうが仏教であろうが、文章が書いてあってしかもタダでくれるというならありがたく受け取って読む。
なぜか仏教系のものは全体的にプロパガンダ色が強く、宗派の偉いさんの話だとか活動報告だとかばかりで、読み物としてはたいてい面白くない。
キリスト教系のものはあの独特の言葉遣いが鼻につくものの、内容的には多岐にわたっていて結構読ませる。
特に「ものみの塔」は32ページの薄い機関誌であるが、印刷も綺麗でレイアウトや文字組も洗練されている印象。いちばん読み応えがある。

でも、エホバの証人の信者の方は、ぼくが読み物として楽しみにしているのをどうも感づいているように思う。だから最近持ってこなかったのかなあ。

a0035543_3291262.jpgそれはそれとして、今回面白かったのは製粉と臼の歴史についての文章で、初めて知った鞍形石皿。
古代エジプトで使われていた鞍型石皿は、もっとも原始的な粉挽き臼である。左の彫像を見ると分かるけれど、鞍の形をした石を使うのでその名がある。
粉を碾く人はたいてい女性で、この鞍の前に膝をついて、両手で別の石をつかみ、体重をかけながら石を前後に動かして穀粒をすりつぶす。
こういう動きをする健康器具があったけれど、この体勢はかなりきついはずである。実際、似たような石皿を使用していた古代シリア時代の若い女性の骨に見つかった異常を古生物学者が調べたところ、膝の皿の切痕、胸椎の損傷、足親指の重度の変形性関節炎などが見つかったという。
科学技術の進歩は、そういった苦役から女性を解放したのである。

でも、なんだかこの彫像を見ていると、こうやって粉を碾いている女性はなかなか色っぽいんじゃないかと妄想してしまう。いや、不謹慎だとは思うのですが。
[PR]
by clocken | 2004-10-12 03:31

イカの石

まったくもって仕事が忙しくて、記事を更新する暇がない。
実際には更新する暇がないわけではなくて、書くための元ネタを集めたり、それについて深い考察や鋭い洞察をしたりする余裕がないわけである。さらにそれを美しい文章にして、手際よくアップロードしている時間がないのだ。さて、過去の記事のどこを探せばそのようなものがあったというのか?

a0035543_19582767.jpgそういう状況の中でも、面白そうな本は探して読むよう心がけている。
本日ご紹介するのは、超古代文明は恐竜と共にあり、そして恐竜と共に滅びた、という『恐竜と共に滅びた文明』(浅川嘉富著、徳間書店)である。
前作『謎多き惑星地球』(上下巻、徳間書店)の続編とでもいうべき内容、と書きたいところだけれど、前作を読んでないので(立ち読みしただけ)、そうなのかどうか知らない。
著者はウェブ・サイトも開設している。 “世界の不思議”


本に巻かれた帯によると、フジテレビ「奇跡体験 アンビリーバボー」でOAされたらしいのだが、ぼくはTVをまったく見ないので、それがどういった番組でどういう取り上げ方をされたのか分からない。なんとなく想像はつくけどね。

ぱらぱらと読んでみて荒唐無稽な本であろうと思ったので、買うのはずいぶん迷ったのだけれど、写真と挿絵に惹かれて買うことにした。

どうなってるんだ
科学!!
(6500万年前絶滅?)
恐竜と
(500万年前発生?)
人類が共存!
家畜化までしていた
衝撃の事実!!
(まったくあてにならない!)
地層年代測定法と
(こじつけだらけ!)
進化論は、
まやかしだった!!
 ──帯裏表紙側より

この力の入った帯を読めば、ぼくが拙い要約の腕を披露する必要はなさそうだ。この帯の文句と、徳間書店の発行であることが購入を迷った理由の一番大きなものでもある。確かに大ざっぱにはこういう内容ではあるけれど、これではただのトンデモ本としか思われないだろうから、一応ぼくなりに紹介する。

ペルーのイカという町。首都リマから車で4〜5時間の距離にあり、超古代文明といえばつきもののナスカの地上絵のご近所のようだ。まだそれほど観光地化されていない、インディオの息吹の感じられる町である。
この町を建設したのは、16世紀にインカを征服したスペイン人、ドン・ヘロニモ・カブレラ。その直系の子孫であるハビエル・カブレラ・ダルケア博士は、イカ大学で教鞭を執る傍ら、医師としても活躍していた。
1960年代のはじめ、誕生日のプレゼントとしてカブレラ博士は友人から不思議な絵の刻まれた石を贈られた。その石に描かれた生物が神話に出てくる動物に似ていると気づいたとき、それまで考古学にまったく興味のなかったカブレラ博士の人生が大きく変わることになった。これが「イカの石」または「カブレラ・ストーン」である。

著者はイカの町にカブレラ博士とその私設の博物館を訪ねる。残念なことに博士はすでに他界していたが、かつて博士の秘書を務めていた女性を捜し当て、博物館を見学できることができた。
カブレラ博士が収集し、展示された石の数は1万個以上。その数も驚きであるが、それ以上の驚異は、やはりその石にあった。

石に刻まれていたのは、絶滅した動物たちの姿や、望遠鏡らしきものを使って天体観測をする人物の姿、脳や心臓の全摘出といった高度な外科手術を施している人間の絵などであった。

この絵がなんとなくいいのである。ヘタウマ(死語?)な感じといえば簡単だけれど、一種の執拗さを感じるほど細かく、Illustratorで描いたかのように正確に均一な幅と深さの線で石の全面に刻み込まれている。とても市井の芸術家が気の趣くままに彫ってみた、というような雰囲気のものではない。上の表紙の絵をクリックすれば少し大きな画像で見られますよ。

さて、ここでもう一度帯の文句を読めば、おおよそ内容の見当はつくと思う。
(誤解する方はそんなにはいないと思いますけど、「家畜化」されていたのは人間でなくて恐竜ですから、念のため。)

要するに恐竜の絶滅と人類の誕生について、古代生物学の通説は間違っとる、ということである。著者は放射性元素年代測定法は不確かなものであり、地球の年齢は46億年でなく200万年程度である、と主張する。
さらに、地球の重力は今より20%程度は小さかったはずで、そうでなければ巨大な恐竜は走ることはおろか、立つことすらかなわなかったはずだという。
確かに、恐竜には大きすぎる体を持つものが多い。
a0035543_19585945.jpg恐竜といえばなんと言ってもティラノサウルス・レックスである(文句は言わせない)。足跡の研究から、それは時速30km以上で移動していたとされている。全力疾走では時速72kmにもなると主張する恐竜学者もいる。
ティラノサウルス・レックスの体重を7t、移動速度を時速72kmと仮定すると、それぞれの脚には全体重の43%、3tの筋肉がないと体を支えられないという。両脚で6tということは、体の残りの部分は1tしかないことになる。適当に描いてみたが、こんなものか?(左図)

ところが、現代科学に真っ向から対立する本の常として、途中からはなんだかあっちの世界へ行ってしまったかのような記述がある。前作『謎多き惑星地球』で描いた超古代文明について著者がインスピレーションを受けたのは、ある臨死体験者の目撃した、超古代文明滅亡の瞬間であったそうだ。その体験談がこの本にも登場する。「(著者が臨死体験者の)体験を信頼する根拠は、彼の人柄と臨死体験後の人生の歩み方である」と書かれているのだけれど、いや、人柄は事実とは関係がないんじゃないか。これに割かれた7ページ弱のせいで、本書の説得力ははかりしれないダメージを受けている。
その辺りさえなんとか乗り切れば、とても面白い本であるのは確かだ。

この本の主張は、進化論の否定がその根本にある。地球の年齢が200万年程度だとすれば、当然のんびりと進化なんてしている暇はない。すべての生物は同時に作られたとする、創造論こそが正しいと著者は主張する。ぼくはスティーヴン・ジェイ・グールドの愛読者であり、進化論は信じるに足るべき科学であると思っている。著者の主張する創造論を支持する気にはなれない。
しかし、恐竜(やそのほかの古代巨大生物)の存在に対する疑問について、著者が主張する重力の変化は魅力的な仮説である。『謎多き惑星地球』も読むかどうか迷うところだ。
[PR]
by clocken | 2004-10-10 20:10

タイガーパーツ

a0035543_3583910.jpg画像は「価格1,200,000円 (税込1,260,000円) 送料別」というなかなか豪気な値段がついた、1/1スケールのトラのプラスティック・モデル(原寸大虎のプラモ「タイガーパーツ1/1」)。
完成写真がないのが屈辱的に残念である。このサイトを見ても、どういう商品なのか全然分からない。これだけの情報でぽんと出せる金額じゃないよなあ。
上のパーツが頭と胴体なのだろうか? なんだかバリ土産でもらった缶切りのような形をしている。下のパーツが前脚と後脚なのか。


高さ2.15m 幅2.3m 厚さ0.7mのパーツと
高さ2.15m 幅1.6m 厚さ0.7mのパーツの
2個のパーツででワンセットです。  (販売サイトより。原文ママ)

かなり大きなものである。プラスティック・モデルの大きさの単位がメートルというのも驚きだ。どういう梱包で送られてくるのか興味深い。小松崎茂ばりの絵が描かれた箱に入っていたらすごいね。上に布団を敷けるくらいの大きさはあるはず(いや、ダブル・ベッドよりも大きいんじゃないか)で、ほとんどの家の玄関を通らないだろう。
さて、ここで「パーツ」と呼んでいるのは、おそらくランナーも含めたユニットのことだろうから、パーツ(部品)自体はもう少し小さくなる。画像から推測すると、上の大きな部品は長さが193cmくらいか。部屋の中で製作するのはかなり厳しい。

どういう状況におかれた人がこれを購入するという人生を歩むことになるのだろうか。
笑いを取るために、という人もいるかもしれないけれど、値段を聞いたらほとんどの人は笑えないと思う。インテリアにするにしても、同じ値段でもう少し気のきいたものが買えるだろうしね。
たとえば本物のトラの剥製というのは幾らくらいするものなのだろう?
Googleに訊いてみても、意外に分からない。ある剥製店では120万円(タイガーパーツと同じだ!)という値段がついていたが、これが標準的なのかどうか、比較できない以上決められない。

トラの剥製があまり見つからないのは、法によって原則的に売買が禁止されているからである。
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)
第12条 希少野生動植物種の個体等は、譲渡し若しくは譲受け又は引渡し若しくは引取り(以下「譲渡し等」という。)をしてはならない。
   (以下略)

(※「個体等」には剥製も含まれる)
ついこの間もツシマヤマネコの剥製をネットオークションで落札した中学三年生男子が書類送検されている。この話も面白いのだけれど、ぼくはただでさえ文章が長くなる傾向があるので断腸の思いでやめておく。

さて。
トラは現存する世界最大のネコ科動物であり、これに対抗しうる動物といえば人間とライオンくらいである。しかし、レッドリストでは「EN(絶滅危惧種)」とされている。獲物を殺すために洗練されきったこの美しい生き物の亜種は8つが知られているが、そのうち3亜種はすでに絶滅しているのだ。
 ・ベンガルトラ(Panthera tigris tigris
 ・シベリアトラ(アムールトラ、Panthera tigris altaica) レッドリストの評価:CR(近絶滅亜種)
 ・アモイトラ(Panthera tigris amoyensis) レッドリストの評価:CR(近絶滅亜種)
 ・インドシナトラ(マレートラ、Panthera tigris corbetti
 ・スマトラトラ(Panthera tigris sumatrae) レッドリストの評価:CR(近絶滅亜種)
 ・【絶滅】カスピトラ(Panthera tigris virgata
 ・【絶滅】バリトラ(Panthera tigris balica
 ・【絶滅】ジャワトラ(Panthera tigris sondaica
   参考:WWFジャパン

どうしても家にトラを置きたいというのなら、トラの剥製でなくタイガーパーツを買うというのは、ある一面において正しい行為である。どちらも買わないで済むならそのほうがいいと思うけれど。
[PR]
by clocken | 2004-10-07 04:12
line

思考の空転するままに書くことができたら。


by clocken
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31