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石臼を碾くことについて

ひさしぶりに「ものみの塔」が届いた。
ご存じのとおり、エホバの証人の機関誌である。ここ半年くらい音沙汰がなかったのだけれど、忘れられていたわけじゃなかったのだ。よかった。
ぼくは文章を読むのが好きだから、キリスト教であろうが仏教であろうが、文章が書いてあってしかもタダでくれるというならありがたく受け取って読む。
なぜか仏教系のものは全体的にプロパガンダ色が強く、宗派の偉いさんの話だとか活動報告だとかばかりで、読み物としてはたいてい面白くない。
キリスト教系のものはあの独特の言葉遣いが鼻につくものの、内容的には多岐にわたっていて結構読ませる。
特に「ものみの塔」は32ページの薄い機関誌であるが、印刷も綺麗でレイアウトや文字組も洗練されている印象。いちばん読み応えがある。

でも、エホバの証人の信者の方は、ぼくが読み物として楽しみにしているのをどうも感づいているように思う。だから最近持ってこなかったのかなあ。

a0035543_3291262.jpgそれはそれとして、今回面白かったのは製粉と臼の歴史についての文章で、初めて知った鞍形石皿。
古代エジプトで使われていた鞍型石皿は、もっとも原始的な粉挽き臼である。左の彫像を見ると分かるけれど、鞍の形をした石を使うのでその名がある。
粉を碾く人はたいてい女性で、この鞍の前に膝をついて、両手で別の石をつかみ、体重をかけながら石を前後に動かして穀粒をすりつぶす。
こういう動きをする健康器具があったけれど、この体勢はかなりきついはずである。実際、似たような石皿を使用していた古代シリア時代の若い女性の骨に見つかった異常を古生物学者が調べたところ、膝の皿の切痕、胸椎の損傷、足親指の重度の変形性関節炎などが見つかったという。
科学技術の進歩は、そういった苦役から女性を解放したのである。

でも、なんだかこの彫像を見ていると、こうやって粉を碾いている女性はなかなか色っぽいんじゃないかと妄想してしまう。いや、不謹慎だとは思うのですが。
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by clocken | 2004-10-12 03:31
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思考の空転するままに書くことができたら。


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