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貧乏人のひがみかもしれませんが

 仕事でお付き合いのある男性が、今春の結婚を決めたそうだ。
 お相手は、昨秋、彼のかつての上司から紹介された方で、つきあい始めてやっと丸3か月といったところである。また、彼は不動産会社に勤めていらっしゃるのだが、3年越しの挑戦で宅地建物取引主任者試験に合格したばかりだ。人生の絶頂期と言ってもいいのではないか。まずはめでたい。
 彼はクリスマスに彼女からたいそう良い(値段のする)腕時計を贈られたそうで、お返しにやはり腕時計を買ってあげたそうだ。「いままでせいぜい2万円くらいの時計しかしたことがないんで、なかなか嵌められないんですよ」と彼は笑っていた。
 そういう微笑ましい話のあとで、ぼくは「そういえば不動産の営業の方って、良い時計をしろって言われるそうですね」と彼に訊ねた。
「そうですね。うちの入社2年目のヤツなんですが、ロレックスをしてますよ」彼は頷いた。
 ロレックスねえ。
 前からなんとなく疑問を感じていたのだけれど、「良い時計」を持つ意味ってなんなのだろうか。「良い時計」と安い時計の間に何の差があるのか、ぼくには全然分からないのだ。たとえば服とか靴、鞄なんかは、おおむね金を出せば出すほど良い品質のものが買える。車やコンピュータなどは一般的に高価なものほど性能が高い。時計が高いものほど回転が速かったりしたら困るけれど。機能的に差がないなら、安い時計をしていたからなんだというのだろう。時間を知るために嵌めているのだから、自分の気に入ったデザインのものをすればいいんじゃないか。

 もちろん、個人の趣味で「良い時計」を買ったり集めたりするのは全然別の話である。機械に芸術品と呼ぶべきものがあるとするならば、腕時計はその最右翼だろう。実際、ぼくの友人でも腕時計が好きだという人がいる。彼はスピードマスターのアンティークものが欲しいから金を貯めていると言っていたっけ。その彼もぼくに「営業の仕事ならいい時計をしてなければダメだ」と熱く語っていた(彼は経理一筋である)。彼がいかにサラリー不相応のものを買おうが眺めようが彼の勝手だけれど、それを他人に押しつけるのはやめてもらいたい。ぼくがそう言ったら、彼はひどく悲しそうな顔をしたけれど反論はしなかった。
 ぼくはしょせん「良い時計」の価値が分からない野暮天だと思ったのかしらん。まあ、そうなんだろうね、結局。
by clocken | 2005-01-12 22:10
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思考の空転するままに書くことができたら。


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