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4色問題はまだ解決していないのだ

 見難いウェブ・サイトについて散々書いたけれど(→「再びルールについて悩む」、「面白いサイトってどういう風に面白いのだろう」など)、そこで紹介したのはいわゆる「電波が来ている」感じがするものだった。
 でも、普通に作られているサイトでも、見難いものはたくさんある。文字が全部センタリングされていたり、やたらと文字が小さかったりするものが代表例だ。「デザイン」というものを単に見た目のことだと考えていると陥りやすい失敗だろう。

 さて、例によってぼくのメール・ボックスに変なメールが届いた。
 「12月中に集めたメールを180万メールサービスしてい」るという。他人宛てのメールを読んでどうするというのだ。メールの単位が「メール」だというのも初耳であるけれど。
 そんなことはどうでもいい。
 どうやらなにかの情報を5,000円で販売しているというのだ。サイトが紹介されていたので、とりあえず見に行ってみた。

 暮らしに役立つ特殊情報や、高額医療バイト情報、メール・アドレス350万件、芸能人情報といった人類垂涎の情報を、CDで販売してくれるという。全部でなんと200MBにも達するという大量のデータ。しかも、通常価格20,000円のところを特別感謝キャンペーン期間ということで驚きの5,000円(送料込み)で。
 それはすごい。

 しかし、このサイトの色遣いは異常だ。
 背景が#ff00ff。青の枠で囲んだテキストの地が#00ffff。あろうことか、その中にさらに囲まれた「お申し込みフォーム」の地が#7cfc00である。気が違っているとしか思えない。さらにだめ押し、メールマガジンの申し込みフォームの地は#ffd700であった(色見本参照)。
a0035543_322625.gifa0035543_3222329.gifa0035543_3224387.gifa0035543_3225621.gif

a0035543_323107.gif 最下段までスクロールすると、この4色が一斉に登場するのである。見ているのが辛すぎる。おかげで、自分で書いたものを見直さないと、何が書いてあったのか覚えていられない。


 メールの中で紹介されていたURLは2つあったのだが、見てみると内容も色遣いも同一である。2つの無料独自ドメインのホスティング・サーヴィスを利用しているのは、将来への保険、たとえば無料サーヴィスの終了に備えてということかもしれない。
 よく見てみると、サイトの中には会社名らしきものも、個人名らしきものも書いていない。サイト管理人の情報と言えそうなものは唯一メール・アドレスだけであるが、これもYahoo!メールだから、なんの当てにもならない。これではメールを送っても、「起業したいバカ」のリストに載ってCDに焼かれるだけではないか。

 しかしよく考えてみる。
 このCDを申し込んだとする。いったん手に入れてしまえば、CD-Rで複製しまくるのは簡単だ。しかし、一般人がそれを広く売りつけるのは結構難しい。そうなると、CDのリストに載っているメール・アドレスに、ぼくのところに来たメールと同内容のものを送りつけるのが手っ取り早い。
 
 そうすると、2つのビジネス・モデルが考えられる。
 一つは元締めがいて、CDの売り上げに対してバック・マージンを支払う、というやり方だ。ぼくは元締めのサイトにカモを誘導して、CDを買わせればよい。
 もう一つは、いわば変形マルチだ。ぼくはCDを買い、それをCD-Rに複製する。そして無料ホスティング・サービスを利用して、上のサイトと内容も色遣いも同一のサイトを立ち上げる。Yahoo!メールのアカウントを取って、CDの申し込みを受け付け、カモに売り捌くのだ。
 前者のモデルは考えにくいような気がする。ぼくのところに来たメールには、URLに識別子が付いていなかった。これでは、誰からの紹介で売り上げたのか分からない。だいたい、1人の売り上げが5,000円で、1度売ってしまえば理論上は何万枚でも複製を作られてしまうのだから、このやり方では割が合わない。情報という商品の性質上、いったん予定数を売りつけたらさっさと手を引くのが賢いやり方だろう。
 そうすると、後者のモデルが有望だ。
 サイトには、
お願い
「情報」という商品の性質上、購入後の返品及びクレームはご容赦願います。

という一文がある。一応もっともな言い分であるが、「内容については保証しないよ」と読むのが正しいだろう。こういうものを買ったら、別のカモを探して金を取り返したくなるのは人情である。

 なんだかもっともらしくビジネス・モデルだとかなんとか書いたが、こういう商売は昨日今日始まったものではなく、ずっと前からあるものだ。別にぼくが考察する必要なんてない。ただ、このサイトの色遣いを見て、こういうサイト作るヤツってたくさんいるけれど、どういう色彩感覚をしているんだろう、と思っただけなのであった。
 そのついでに、こんなやり方でほんとうに儲かるのかしらん、と思考が空転するままに書いてみたわけなんだ。
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by clocken | 2005-02-07 03:34
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思考の空転するままに書くことができたら。


by clocken
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