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どうしてスイートっていうのはこう邪魔なものばかりなのか

 もうすでにMicrosoftに魂を売ってしまっているので、やはりMicrosoft Office 2003へヴァージョンアップすることにした。ただでさえ脳味噌のリソースが少ないのだから、これ以上Adobe Acrobatとの相性問題に頭を悩ますわけにもいかないし。

 でも、業者に言って安易に見積を取ったら、ヴァージョンアップ版4本で135,200円というとんでもない金額に。Professional Editionで見積もられている!
 必要なのはWordとExcelとOutlookだけなのに。本当はWordもOutlookもいらないのだけれど、Wordは例の業務用ソフトウェアが使用するので必須、Outlookは全員からOutlook Expressを取り上げるためにぼく自身が使用を勧めたのだから、今さら排除できない。そうでさえなければExcel以外はインストール直後に全部「アプリケーションの追加と削除」で削除してくれるのだが。
 いわんやAccessやらPowerPointやらPublisherやらHome Style+においておやだ。
 というわけでPersonal Editionでたくさんだ、と業者に伝えた。ほとんどこのとおりに言った。

 すると、あろうことか例の業務用ソフトウェアが使用する「かもしれない」から、Accessも必要「かもしれない」と業者がぬかしや…いや、おっしゃる。まったくどこまでこの業務用ソフトウェアはMicrosoftに甘えれば気が済むのか。業者にはソフトウェアベンダーへの確認と、最悪の場合1本だけProfessional Editionに、残り3本をPersonal Editionにして見積もるよう依頼した。

 まったくうかうか魂も売っていられない。まさか全部Professional Editionじゃなきゃダメだなんて言わないよなあ。(つづくかもしれない)
# by clocken | 2005-07-08 22:46 | computer

“法廷侮辱罪"というのがなんなのか気になった

 最初に新聞記事を読んだときには、見出しを読んでさらっと流し読みしただけだったので、さほどの関心を持たなかった。“法廷侮辱罪”という言葉だけがちょっと気になったので、頭の片隅にメモしていた。しかし今日ポータルにしているExciteでExcite ニュース「米紙記者を4カ月収監 連邦地裁、証言拒否で」を読み、これが大きな事件であることを知って愕然とした。

 ことの顛末はMSN-Mainichi INTERACTIVE「米情報源秘匿:法廷侮辱罪相次ぐ 報道の自由、多難な局面」やgoo ニュース「記者の情報源秘匿認めず、米メディア『失望』 米最高裁決定(産経新聞)」などに詳しい。記事を元に事件の経緯をひどく簡単に要約する。

 03年7月、一部メディアが、ジョゼフ・ウィルソン元駐ガボン米大使の妻パレリー・プレイムさんを名指しでCIA工作員であると報じた。これはホワイトハウス高官のリーク(ウィルソン氏への報復を目的)ではないかと疑われた。
 米司法省は漏洩が「情報機関関係者の身元開示を禁じる連邦法違反」に該当すると判断し、独立検察官を任命して捜査に当たらせた。
 さて、これを取材した記者2名が連邦大陪審(容疑者を起訴するかどうかを決定する陪審)に召還され、取材過程で接触した政府職員の名を明かすよう求められたが、証言を拒否した。これが法廷侮辱罪に問われ、連邦地裁で有罪判決、高裁でも有罪となった。2名は上告したが、先月27日連邦最高裁は棄却した。

 法廷侮辱罪というのは、判事の訴訟指揮権を強化するための制度である。つまり刑事訴訟手続きにおいて裁判の進行を深刻に妨げることを罪と規定している(民事の場合はまた別のものである。今回は関係がないので割愛)。
 どうも「侮辱罪」というのは日本語の訳語として問題だと思うけれど、まあそれはおいといて、これじゃ事実上気骨あるジャーナリストはみんな投獄されてしまうではないか。そういうわけでアメリカでは26州で「シールド・ロウ(「取材情報源秘匿法」などと訳される)」といわれるジャーナリストの証言拒絶権を保護する法律が存在する。
 ところが話はそう簡単ではない。
 シールド法が存在する州でも、多くのジャーナリストがニュース・ソース秘匿を法廷侮辱罪と判定され、投獄されてきた。なぜなら「通常、記者の〈保護〉は、公平な裁判を被告が受ける権利を保障した米国憲法修正第6条の下位にある」からである(H・ユージン・グッドウィン『ジャーナリズムの倫理を求めて』(第2版、1987年)を、『権田萬治ホームページ Mystery&Media』の中の記事、メディア時評(2)「記者の証言拒絶権をめぐって」から孫引き)。また、多くの場合、72年連邦最高裁判決での「大陪審での記者への証言命令は、憲法で保障された報道の自由の制限にあたらない」という決定が根拠になっているようだ。

 アメリカとは恐ろしい国である。

 それでも、
 ニューヨーク・タイムズ紙によると、米主要メディアの記者が取材源を明かさなかったことを理由に収監されるのは、同紙記者が1978年に40日間収監されて以来という。(→NIKKEI NET「取材源秘匿の米紙女性記者収監・米連邦地裁」)

 というから、なにがなんでも監獄へ放り込む恐ろしい判事ばかりというわけではないようではあるけれど。

 しかし、ぼくが今回の一連の記事を読んでもっと恐ろしくなったのは、次のような記述である。
 米中央情報局(CIA)工作員名漏えい疑惑を捜査しているフィッツジェラルド特別検察官は5日、取材源の秘匿を理由に大陪審での証言を拒否しているニューヨーク・タイムズ紙の記者らの身柄について、自宅拘禁ではなく、連邦刑務所に収監すべきだとの書面をワシントンの連邦地裁に提出した。
 地裁は6日、法廷侮辱罪での有罪が確定している同紙のジュディス・ミラー、タイム誌のマシュー・クーパー両記者に対し、収監期間、場所などを言い渡す予定になっており、特別検察官は判決を前に、両記者への「厳罰」を求めた形だ。(→Excite ニュース「連邦刑務所への収監を 特別検察官、厳罰求める」)

 これは、特別検察官による“報復”であり、“見せしめ”である。そしてその結果、
 ミラー記者については「収監によって証言する気になる可能性がある」として収監を命じた。収監期限は、情報漏えい事件を調べている大陪審が終了する十月までとされた。(→東京新聞「取材源秘匿 米記者を収監 連邦地裁」)

 ということになったのである。司法による“脅迫"である。

 再び、アメリカとは恐ろしい国である。

 自社ジャーナリストを全面支持する姿勢を明らかにした『ニューヨーク・タイムズ』誌に較べ、上告棄却を批判しつつも「最高裁の判断に従う」と表明した『タイム』誌の腰砕けぶりも批判したかったけれど、書ききれないのでここでやめておく。

参考にしたサイト(順不同):
・Excite ニュース「米紙記者を4カ月収監 連邦地裁、証言拒否で
・NIKKEI NET「情報源秘匿のNYタイムズ記者を収監
・NIKKEI NET「取材源秘匿の米紙女性記者収監・米連邦地裁
・Excite ニュース「連邦刑務所への収監を 特別検察官、厳罰求める
・MSN-Mainichi INTERACTIVE「米情報源秘匿:法廷侮辱罪相次ぐ 報道の自由、多難な局面
・「メディアが脅かす報道の自由」(記事元: 『melma!blog [新聞批評]』)
・goo ニュース「記者の情報源秘匿認めず、米メディア「失望」 米最高裁決定(産経新聞)
・「メディア時評(2)「記者の証言拒絶権をめぐって」(記事元: 『権田萬治ホームページ Mystery&Media』)
・「陪審復活・なんでも Q & A」(記事元: 『陪審制度を復活する会のホームページ』)
・「裁判員制度と取材・報道の自由に関する意見書」(記事元: 『JCLU/ ホームページ』)※JCLUは社団法人自由人権協会のことだそうです
# by clocken | 2005-07-07 20:20

AdobeとMicrosoftって結構相性が悪いのかもしれない

 またもや職場のコンピュータにトラブルの種がやってきた。
 Acrobat 7(ヴァージョンアップ版)を買ったので、ぼくが使っているiBookと、Windowsノートパソコンをヴァージョンアップした。数日使ってみたが調子がいい。起動も速くなったし、インターフェイスも洗練された感じである。
 そこでさらに同僚が使っているWindowsノートの1台をヴァージョンアップ。さてどうだい、速くなったでしょう? と使ってみたところ、MS WordとExcelがハングアップする。これじゃ仕事にならない。困ったことになった。

 ぼくが使っているWindowsノートにはOffice 2003が入っているのだけれど、その同僚の使っているのはOffice 2000である。これが問題なのかもしれない。Officeのヴァージョンアップはまだ検討していなかったので、Acrobatを6に戻すことにする。
 Acrobat 7からアクティヴェート機能が付けられたので、アンインストールしようとすると、認証キイをセンターへ返すか保存するかを訊ねられる。あまり深く考えずに保存することにする。

 これが問題の種になるかも知れないなどとは思いもしなかった。
 7を削除して6をインストールすると、WordもExcelも問題なく動くようになった。やれやれ……PDFファイルが作成できない!
 6をいったんアンインストールして再度インストールしても状況は同じ。
 知り合いのSEに状況を話してみたけれど、分からないと言う。たぶん、レジストリに残ってしまったものか、認証キイが悪さをしているのではないかと。うーん、レジストリをいじってどうにかできるほどのスキルがあればいいのだけれど。

 もう面倒くさいからOfficeのヴァージョンアップをするしかないか。以前にもAcrobatとOfficeではコンフリクトがあったなあ。相性が悪いのか、相互にヴァージョンアップしなければならないようし向けているのか。まったくもう。(つづく)
# by clocken | 2005-07-05 23:57 | computer

特許庁にて(4) ほんとうに機能しているのか

 願わくはこれが特許庁に関して書く最後のエントリであって欲しい。
 もうあんな役所とは関わりたくないというのが一つ。電子化電子化と騒ぐ割に、まったくもって仕事が遅く非合理的で、職員は自分の半径25cmを出る業務についてはまったく無知である。
 少しは改善され、もうこんなことを言われないで済むようにして欲しいというのが一つ。ぼくが少ないながらも納めている税金で運用しているわけだから、改善できるところはし、合理化できるところは合理化して、さっさと使える役所になって欲しい。

 ということで思い出した話があるので、上に書いたことのインクも乾かぬうちに、自分の体験談は次のエントリに続いてしまうこととなった。

 つい最近商標無効の審決が話題になった。山梨の印章メーカーが「福沢諭吉」を商標登録していたところ、学校法人慶應義塾が登録無効審判の請求をしたというもの。結局、慶應義塾の主張が認められた形で、登録無効の審決が出たわけなのだが、その根拠というのは「公序良俗違反(商標法 第4条第1項第7号)」だという。(→「どのような商標が登録にならないのか」/特許庁)
 審決は「福沢諭吉は慶応義塾の創設者としてよく知られ、郷土大分県中津市はもとより国民一般に敬愛された人物と認められる」と指摘。
 その上で「遺族らの承諾を得ずに商標登録することは著名な死者の名声に便乗、使用独占をもたらすことになり、故人の名声・名誉を傷つけるだけでなく、公正な取引秩序を乱し、公の秩序を害する恐れがある」と判断した。
Yahoo!ニュース - 共同通信 - 「福沢諭吉」の商標無効 特許庁「名声に便乗」

 印章メーカーは「登録を認めておきながら取り消されるのは納得できない面がある」と言っているらしいが、それはそうだ。公序良俗違反だというのなら、登録審査の時点で判断できるはずで、なぜ今さらそれを審決理由にする? わけが分からない。

 しかも、広島の酒造メーカーも酒類について「福沢諭吉」の商標を登録している。これも公序良俗違反で無効ということになるではないか。
 ちなみに、商標法では、現存者の氏名はその承諾がない限り登録できないと定めている。これは死者については適用されない。今回のようなケースは珍しいということである。

 このほかにも、角川ホールディングスの商標「NPO」「ボランティア」でもこれを登録取消とする決定があった(→「特許庁、角川の「NPO」「ボランティア」の商標登録を取消し 2005/05/19(木) 14:54:55」/知財情報局)。
 特許庁は、両用語とも、創作性に欠け、「雑誌、新聞」の自他商品識別標識として認識される程度が低く、また、それぞれの語を含む会報等が多数あり、「独占使用を認めることは公益上、適当とはいえない」として、商標登録を取り消した。(上記リンク先)

 だから、なんで審査の時にそう言わないんだ。

 ほんと、ちゃんと審査しているのか、特許庁? というより、機能しているのか、特許庁は。実際に特許庁で手続をしてみて、こういうことは起こりうると思えるものな。

(本文中でリンクしていない参考サイト:「商標『福沢諭吉』の無効審決について」日本弁理士会)
# by clocken | 2005-07-04 01:13

ゆずこしょうについて

ゆずこしょうについて_a0035543_1131788.jpg「ゆずこしょう」を買ってみた。
 これは唐辛子と柚子を練り合わせたものなのだけれど、ぼくが買ったのはFIND NEWS CO., LTD.のもので、柚、塩、唐辛子、生姜、青じそ、山椒、陳皮、胡麻、麻の実から作られている。もしかすると柚子胡椒としては邪道かもしれない。
 でも、これが美味い。お勧めだ。

 かなり塩気が強いので、肉よりは魚のほうが合う。鯛茶漬けの薬味にしたらかなり良さそうな雰囲気である、家ではなかなかできないけれど。ちょっと飛ばしたワインで溶くと、洋風のソースにもなる。FIND NEWSのブログ「for Natural Spa Life ハーブスタイル湯布院」の2月のバックナンバーでは「ゆずこしょうを白味噌とよく混ぜてみりんを加え最後に卵黄を入れてまったりとしたソースに」して蒸し豆腐にかける、というのが紹介されていて、これもなかなか良さそうである。料理に使う前に、ほとんど薬味として食べてしまったのが惜しまれる。

 このFIND NEWSのゆずこしょうはなかなか売っていないので、スーパーマーケットで見つけたフンドーキン醤油の「柚子こしょう」を買った。ゆずこしょうよりも味がくっきりしている。特に柚子の皮の風味が鮮烈で、これはこれで悪くない。

 ところで、「柚子こしょう(ゆずこしょう)の柚子太郎」のサイトに、柚子胡椒についての豆知識があったので引用しておく。
○柚子胡椒発祥の地
ゆずこしょう発祥の地は、海抜500mの地にある大分県日田郡天瀬町馬原村。
きれいな空気と緑豊かな自然の中で生まれ育った柚子の皮と唐辛子を使用したゆずごしょうです。
○柚子胡椒という名の由来
柚子こしょう(ゆずこしょう)とは、九州の大分県日田郡天瀬町馬原村を発祥として今や全国に根強い愛好者を増やし続けている柚子の皮と唐辛子に少々の塩を加えた香辛料です。発祥の地大分では「唐辛子」のことを「胡椒(こしょう)」と呼ぶ事から柚子こしょう(ゆずこしょう)と一般的に呼ばれるようになりました。

# by clocken | 2005-07-03 01:14
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思考の空転するままに書くことができたら。


by clocken
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